2009年6月18日木曜日

ネットはツール

 夢を見すぎなのではないかな?と感じる事があります。本質とは違うのではないかな?と感じる事があります。
 例えば、BBSで誹謗中傷があるからBBSはダメだ。とか、運用の問題を、技術の問題にすりかえられる事が多いのではないでしょうか?
 ネットを活用すれば、夢が広がる。確かに規模の拡大やスピード化は図れる事でしょう。しかし、所詮、ネットはツールなのです。扱うのは、人なのです。ここだけを見て残念がってもしょうがないと感じます。
 日本の場合は、市民活動というものが弱いのだと思います。ネットうんぬんの前に、そういった土壌の改善が必要だと思います。規模の問題であり、知らないだけで日本にも様々な活動をしている人がいると思います。こういう人達をサポートする仕組みとサービスを提案すれば良いのではないでしょうか?ボランティア精神だけでは、やっていけません。そして、日々の生活にゆとりがなければ、そういった事をする余裕は生まれません。自ら何もなくても施しをできるのは、聖人君子のみです。凡人が施しをするためには、施しできる時間的余裕と金銭的余裕が必要です。

 オープン・ソースという表現は、微妙なのかもしれません。プログラミングという観点でのオープン・ソースで見れば、Google は、検索アルゴリズムを公開していませんし、Google Earth のソースも公開していません。何を公開して、何を公開しないかは、ちゃんと考えた上で競争しているのです。私の知っているオープン・ソース戦略の一つに、どうせ底辺にいるからオープン・ソースに出資して、そのプログラムを活用してデータを売ってやろうというものもありました。オープン・ソースなビジネスモデルを考え出さないと、よほどの事がない限り厳しい気がします。firefoxは、検索エンジンからお金をもらって成功していると感じます。Redhat は黒字なのでしょうか? Ubuntu もようやくトントンなレベルに到達したという話らしいし…。正直、オープン・ソースが何者なのか、未だにわからないのです。ある面では素晴らしいのですが、一方では何が素晴らしいのかさっぱりわかりません。オープンソースに加担して、自分が死んでしまっては元も子もないのです。(しかし、こうやって考えてみると、ある意味 GNU は凄いですね…。)
 私が関わりたい分野は、何を作るにも必ず必要になる基礎的な分野=ライブラリであったり、生産消費者的な分野のみです。よって、GPL という発想は皆無です。自分の仕事と競合する分野でオープン・ソースに積極的に加担しようという考えは、今のところ持っていません。それは、Google も同意見だと思います。仕事を引退したら足かせは外れるのでしょうけど、競合分野は別の話かな…?

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