2009年8月28日金曜日

大搾取 感想

「大搾取」 スティーブン・グリーンハウス

 アメリカにおける労働者が、労働時間のタイムカードを操作されて賃金を削られる、不当な契約を強制される、あの手この手で賃金を搾取される、労働組合等の活動を妨害される、労災を無視される、そのような数々の事例を紹介しながら労働問題を考える一冊です。

 本書は誰のために書かれた本なのか?税込み 2200円のハードカバーであれば、一番読んでほしい労働者階級がホイホイと手軽に買う値段ではない。お上のために書かれた啓蒙書である。そういう意味では、是非、図書館に置いてほしいと思った。

 アメリカで起こっている事は、だいたい遅れて日本にも流行する。秋葉の無差別殺人事件など、搾取されている派遣労働者の実態は、日本にも当てはまる。派遣労働者は、労働力調整というリスクを企業に代わって負っているのだから、賃金も安く、こき使われる筋合いのものでは無いと思うのだ。

 企業は業績が悪いときにはコスト削減で賃金の引き下げに走るが、業績が回復しても率先して労働者の賃金を上げるような事はしない。CIO,CEOの高額報酬は目に余るものがあり、不当な格差社会を引き起こしている。この状況を打破するために、企業の利益(役員報酬や株主報酬などが含まれる)から労働者の賃金に回さなければならない比率を法律に定めるというのは、どうであろうか?

 (医療問題については、また別の機会に書く)
 

2009年8月26日水曜日

iGoogleとの決別

 GMail のテーマを導入するときに、どの市町村に住んでいるか?という情報を入力するように巧妙に仕向けて、その情報をどのように利用するのか?一切の説明が無い、プライバシーへの配慮など微塵も考えていない Google 。東京と入力しといたけども、いつの間にか 札幌に訂正されている。なるほど、Blogger のサービスを享受する時にトレードオフとして、住所の情報を提供したので、そいつで訂正したという訳ですね?手抜かりが無い。まぁ、この件に関しては、私もトレードオフを認識しているので、不満はありません。
 しかし、iGoogle のタブレイアウトが、http://www.google.com/ig までも汚染されて、チャット機能を押し売りされて、チャット機能のタブを削除する事ができない状態になってしまいました。
 本日をもって、iGoogle に追加したタブやらガジェットやらを、全部削除して、iGoogle とはおさらばする事にしました。今まで、ありがとう。iGoogle 。そして、さようなら iGoogle。
 にしても、windows live のセンスの無い事と言ったら・・・どうにかならんのかね?

2009年8月24日月曜日

いろいろ

 昨日、別の店でまた、無視をくらいました。「すいません」を3回投げかけても、丸無視…。いや、やっぱり北海道は土地柄、客をなんとも思ってないでしょう。さすがに店を出ました。
 自転車で転倒して傷めた肩ですが、だいぶよくなりました。鎖骨が少々浮いている感じがするので、「テーピング」するようにしました。そしたら、肩もだいぶ楽な感じです。さっさとテーピングしときゃ良かった。
 息子が「買いたい」病にかかって、格闘する事1時間、周りの方まで巻き込んで、大変だった・・・。スイッチ入ると、復帰できない事がある・・・これは遺伝か?

2009年8月22日土曜日

夜市 面白かった


 「夜市

 札幌駅の札幌弘栄堂書店に、ホラーフェアとして「黒い家」と一緒に山積みで売っていました。読んだ事のない夜市をチョイス。

 とっかかりは、これのどこがホラーなの???という出だしで、狐につままれたような感覚で読み進めてました。途中から段々と雲行きが怪しくなり、なんとも言えない重たい雰囲気に…。違った意味で、心地よい怖さを感じました。

 「風の古道」という作品の2本立てで、こちらの作品も同じような匂いを感じます。この雰囲気は、どう説明すれば伝わるだろうか・・・。となりのトトロのような霊験あらたかな森であったり、小道であったり、そこに漂う異形の世界感、ウィザードリィでダンジョンを一歩進むたびに文章で雰囲気を伝えるあの緊張感、どこか郷愁の漂う匂い。いやー、面白かったです。

2009年8月18日火曜日

何故かモスバーガについて書くのだ

 大阪育ちの自分は、店に行ったら「いらっしゃいませ」~「おおきに、ありがとう」は基本中の基本であると思ってます。北海道に来た頃に、ほかべん屋に入ったときは、面くらいました。店に入っても店員が何の挨拶も返して来ないで、無視し続けるのです。5分ぐらいたって、べんとうを作り終えて、ようやく、話かけてくれたときには、なんだここは?なんて思ったものです。土地柄というやつでしょうか?
 そんな北海道のモスバーガも店舗によっては、未だにフォローが無い事があります。ここ1年以内の話だと思いますが、レジの前に立つ事30秒、店員が奥で作業したまま無視され続けました。その日は、当然、店舗を離れました。
 新千歳空港に入っているモスバーガもそつがありません。子供連れでモスバーガを頼んだら、カラシぐらい抜いてくれるとかの配慮があっても良さそうなのですが、ご丁寧にたっぷりとカラシが塗ってあり、後悔したものです。そんな中、新潟駅のモスバーガでは、「お子様用にマスタードと玉葱は抜きますか?」と店員さが後から聞きに来てくれました。店舗による、この差は、いったい何なのでしょうか?きっと、モスバーガはメニューのターゲットが大人だけで、接客は各店舗に任されているのだと思います。そして、サービスの品質は店員さんの力量にかかっているのでしょう。

2009年8月17日月曜日

北陸旅行

 毎年お盆には、旧友達とどこかへ長期キャンプをしています。今年は、石川県珠洲市でした。自動車を所有しないで、如何に効率よく移動するか?と言った観点から、書いてみたいと思います。
  • 8月8日 10:30 新日本海フェリー(小樽)2等寝台
  • 8月9日  6:30 新日本海フェリー(新潟)
  • 8月9日  8:00 マツダ・レンタカー(新潟駅前店)
  • 8月9日 富山県・クロネコ大和配送センターにて、テント・スクリーンテントをピックアップ
  • 8月9日 珠洲市 キャンプ場
  • 8月13日 7:30 キャンプ場出発
  • 8月13日 輪島の朝市観光
  • 8月13日 金沢市21世紀美術館観光
  • 8月13日 19:30 マツダ・レンタカー(新潟駅前店)
  • 8月13日 宅急便で、テント・スクリーンテント・ザックを送る
  • 8月13日 ターミナル・アート・イン・ホテル
  • 8月14日 タクシー利用 10:30 新日本海フェリー(新潟) 2等寝台
  • 8月15日 4:30 新日本海フェリー(小樽)
  • 8月15日 徒歩 6:03 小樽築港駅
という日程でした。一昨年に宅急便で営業所止めという技を利用して以来、自作自演ならぬ自送自受で荷物が送れるだろうと考えており、今回は、この技を利用してみました。レンタカーを借りるまでは、人力移動が多いので、さすがに3m四方もあるようなテント類を2つも持ち運ぶ事は不可能です。テント2個で、およそ3,400円ぐらい、帰りは+ザック1個で 5,200円ぐらいでした。マツダ・レンタカーをネットで予約すると以下のような感じになりました。
□車種タイプ軽(K)
□車種名軽1
▽基本料金23,500円
▽割引料金-4,700円
▽乗捨料金0円
▽免責補償5,000円
▽装備・オプション料金1,000円
合計(消費税込)26,040円

不景気と高速道路割引のせいか、フェリーは例年の半分ぐらいしか利用されていない感じでした。

 今回の旅行で感じた事を2点ほどピックアップしてみたいと思います。
  1. 新潟港から新潟駅へ車を持たないで移動する手段が恐ろしく少ない。バスも運行されているのですが、基本的に新日本海フェリーの社員のために運行されているだけで、乗客が利用する事が全く想定されていません。せめて、利用客の多い期間だけでも、1日1本の運行で済むのですから、運行すべきだと思いました。新潟港から歩いて、どこにあるのかわからないバス停に辿りついた挙句に新潟駅直行のバスが全然来ないで、マニアックな万代行きという路線バスに乗って移動しなければなりませんでした。早朝に地元の方が利用していなければ、途方に暮れていた事と思います。ここは知恵を出して、マツダ・レンタカー等と提携するなどして、パック旅行を提案するなど工夫をしないとジリ貧でしょう。
  2. 輪島朝市の観光で、和菓子屋さんに入って、甘味をいただいたときに、黒一色で先端が滑りにくいようにゴツゴツした加工の施した輪島塗の箸が出てきました。これは、なかなか良いデザインだ!と喜んで、お店の方にどこで売っていたかを聞いて、そのお店に行ってみましたが、同じタイプの箸は、「あすなろ箸」と言って、わざわざ商品価値を下げるワンポイントの稚拙な飾りが入っていました。うちの嫁さんは、こんな変な飾りが入っているのは、ちょっと違うから、これなら、この箸はいらない・・・と、一刀両断しました。もし輪島塗のものが売れないという悩みを抱えているならば、職人の方は、シンプル・モダンなど、もう少しデザインというものを勉強された方がよろしいのではないでしょうか?今時ならば、伝統だけにこだわらなくても、デザインのみアウトソーシングする事もできると思います。
 金沢市内は、さすがに城下町だけあって、運転が厳しかったです…。珠洲市は夕日が綺麗で、海も綺麗で良かったです。50~70cmのボラの群れと、箱フグの群れが可愛かった。二三味コーヒーも良かった…。北海道のドライバが言うのも変(速度を飛ばす)ですが、珠洲市の車は、対向車にはみ出て速度を落とさない、これは事故を頻発するだろうと思ったら、案の定、事故ってました。きっと普段は車がいないので、対向車が来る事を前提としていないのでしょうか?それとも土地柄?でも、おおらかな感じで良かったです。

ほぎゃー

 夜間に自転車で変な位置にせり出ている歩道角の縁石を回避しようとして、左肩から転倒して強打してしまいました。鎖骨とか異常ないですが、筋を少し伸ばしてしまい、湿布を貼ってます…。さすがに、ちょっと痛いです…。

2009年8月16日日曜日

復帰しました

 RSSリーダの未読が500以上あって、今回は死にそうになりました…。北陸旅行話とかについて書く予定です。

2009年8月7日金曜日

盆休み

 またしばらく、インターネットとは無縁の生活に入ります。
スラドに出ていた、ギーク同士の結婚がうまくいくコツというやつですが、ひとつだけ思い当たる事があるので、書いておきます。私はギークではありませんが、理系の男性というのは、論理的な思考をしてしまいます。特にプログラマーで、そういう流れで、本ブログをご覧になっている君!そう、君の事ですよ!女性が話をして「こういう事があったけど、どう?」と聞かれた時には、論理的思考で返答してはいけません。
決して、論理的思考で返答しないでください。(ここ重要)
女性は、同意を求めているのです。「こういう事があったけど、どう?」と聞かれたら、例えそれが、論理的に考えて同意できない事であっても、「ああ、そうだね」と同意しておく事です。これが、うまく行くコツです。論理的な対応に諦めてくれる女性は多分、少数派です。あまり論理的すぎると、いつか爆発されます。
 という訳で、皆さん、良い夏休みをお過ごしできるよう応援しております。

Bingって

Bing も検索に "-" を利用すると、そこそこいけるね…。バランスをとるために、Chrome のデフォルト検索プロバイダは、Bing にしてます(^^;(一社独占は、つまんない)。

2009年8月6日木曜日

sqlite3 で自作関数


/*
// to compile with vc
CL /EHsc /GR /MD /c sqli.cpp
link /DLL sqli.obj
mt -manifest sqli.dll.manifest -outputresource:sqli.dll;2
*/

/*
sqlite3 test.db
> create table test ( id integer primary key, name text );
> select load_extension('sqli.dll');
> select test_insert( 'hoge' );
> select * from test;
*/

#include <sqlite3ext.h>

extern "C" {

SQLITE_EXTENSION_INIT1

static void test_insert_func( sqlite3_context* context, int argc, sqlite3_value** argv ) {
const char sql[] = "insert or replace into test (name) values (?)";
sqlite3* db = (sqlite3*)sqlite3_user_data( context );
sqlite3_stmt* statement;
int err = sqlite3_prepare_v2( db, sql, -1, &statement, 0 );
const char* p = (const char*)sqlite3_value_text( argv[0] );
size_t len = sqlite3_value_bytes( argv[0] );
sqlite3_bind_text( statement, 1, p, len, SQLITE_STATIC );
while( err = sqlite3_step( statement ), err == SQLITE_BUSY ) {}
sqlite3_finalize( statement );
}

__declspec(dllexport) int sqlite3_extension_init(sqlite3 *db, char **errmsg, const sqlite3_api_routines *api) {
SQLITE_EXTENSION_INIT2(api);
sqlite3_create_function(db, "test_insert", 1, SQLITE_UTF8, (void*)db, test_insert_func, 0, 0);
return 0;
}


}



という訳で、sqlite3 でも、ストアド・プロシジャからトリガまで自由自在やね。やったね!

昼休みに本屋

 自転車通勤しているおかげで、お腹が空くのが早い。すると、コンパイルでもしながら早弁する事になり、昼の時間がたっぷりと空く。そうだ!本屋へ行こう!という訳で本屋へ行ってきました。
 Haskell 本、置いてなかった…。札幌大通りのジュンク堂まで行かないと入手できそうにねぇす。盆休み用に北陸地方の地図を入手しようと思っていたのに、技術系の本を2冊買ってきて、地図買うの忘れちまっただ…orz...

2009年8月4日火曜日

template 特殊化とリンク


// hoge.hpp

template <class T>
void hoge( T fuga ) {
...
}
template <>
void hole( int fuga ) {
...
}

というようなコードを複数モジュールからコンパイルして、リンクをかけるとVC8で LNK2005 とエラーになってしまった。えーーーっと・・・

// hoge.hpp

template <class T>
void hoge( T fuga ) {
...
}
template <>
void hole( int fuga );



// hoge.cpp

template <>
void hole( int fuga ) {
...
}


と分離しないといけない。うーん・・・しょうがないのか・・・

2009年8月3日月曜日

妖怪フェスティバル

 書きたい事はあるのだが、時期尚早なので自重してます(プログラミングとは関係ない話題です。3ヶ月後ぐらいには、書けるかも…)。で、まぁ、くだらない近況などを…。

 夏と言えば怪談。人間、ちょっと怖いぐらいの話だと脳が活性化するとか、しないとか…。うちの坊ちゃんも、怖い話好き。げげげの鬼太郎とか、見せた事はないけど、一つ目小僧とか、ろくろ首とか、大好きで、夜になると、怖い話をしろと言って、ちょっと煩い。で、妖怪フェスティバルなるものをやっていたので、行って来ました(新聞の広告を見て、妖怪フェスティバルに行く!と主張してたのな)。

 入場料1200円もするのな、ほとんど何もないくせに、高いよ…。嫁さんが入場券2枚を当てたので良かったけど、もし正規に入場料払ってたら、多分、がっかりしてたと思う。しかし、会場代にアルバイトの人に…と考えれば、これぐらいは仕方がないのかもしれない。そんな中に、更に 700円払って入場できる「あきら」という本格的な、お化け屋敷があってですね。止せばいいのに、うちの坊ちゃん、「あきら」を見に行くって、言い張るのな?
 「怖くないのか?」「大丈夫か?」と聞いたけど、「大丈夫、絶対入る」って、鼻息荒いのな…?で、順番を待って、3枚のお札を貰って、いざ出陣したのな…。
 暗がりの廃墟を過ぎると、赤外線感知器が置いてあって、「ドン・ドン・ドン」「こっちへ、おいで~よ~~~」と声が流れたのな…。その瞬間に、腕を全力で引っ張られて帰ると意思表示(マッハ)…、「ダメダメ、引き返せないよ」と言ったら、俺のお尻に頭をビッタリくっつけて、ブルブル震えっぱなしだったのな…。もちろん、お札なんて置く余裕も無く、結局、お尻を引きずりつつお化け屋敷を回る事になったのな…。短いけど、中は結構怖かったのな…。

 出てきてから、「お化け屋敷、怖くなかった」って言い張るのが、またカワイイのな…。で、寝る前に「ちゃんと座って歯を磨きなさい」と言っても、言うことを聞かない時に電気を消して「ほら、言うこと聞かないと、あきらくるぞ!」って脅すと、効果てきめんなのな…。