2009年10月26日月曜日

オークションについて(ニッチ市場の勉強)その6

 オークション市場は、面白いです。需要と供給のバランスが敏感に反映されるあたりが醍醐味です。2番目に高額な入札をした人の価格で落札するシステムなので、ある商品を入札する時に出現するライバルは重要な要素となります。だいたいは、同程度数の出品があり、同程度数の落札があり、定期的に巡回していく感じなので、ライバルによる価格差が表面化すると言っても過言ではありません。中には、オークション落札代行業者なるものがあり、「お金は持ってるんだよ、落札しといてちょうだい、キーッ」と言ったかどうかは窺い知りませんが、金に糸目をつけずに入札してくる場合もあります(これも体験による:自己紹介欄をチェックして知りえた情報)。こんなのと張り合ってもしょうがないです。ちなみに、この代行業者、足元を見られてたのかどうかわかりませんが、価格吊り上げ入札による妨害を受けていたような印象を持ちました。
 代行屋?なんで?と思って検索してみると、落札代行業だけではなく、出品代行業もありました。確かにオークションは手間がかかるので、代行業があるのも了解できます。しかし、それ以上に Yahoo のオークションのシステムが影響しているように思います。出品するためには、プレミアム会員なるものに入り、月額346円を払はないといけないからです。プレミアム会員になるためには、本人確認の郵便を受け取らなければならないので、不正防止には役立っていると思います。しかしながら、家庭の不用になった玩具を気軽に出品できるような状況にはありません。1回出品したいだけなのに、毎月346円も余計に払ってられないのが普通の感覚だと思います。だから、最終的には業者か、ヘビーなオークションのファンばかりが出品するような状況になっていると思われます。
 出品者・落札者の相互評価システムは、不正防止には役立っているかもしれません。しかし、入札できる資格が低すぎます。Yahoo ID を取得して、本人確認はメール・アドレスだけ!アホですか?これでは、新規IDによる妨害がやりたい放題です。私が悪徳業者ならば、間違いなく新規IDで妨害・価格吊り上げを実施するでしょう。このような状況から、相互評価システムは新規IDにとって辛いものとなっています。落札したいのに新規IDお断り、で落札しにくいから新規IDのまま…。最初の落札で運悪く酷い出品者に当たっても、次回以降の取引を考えると正当な評価はやりにくい状況です。出品者の中には、「評価を希望しない限り評価しません」と通達される方もいました。ええーっ?何で?と思ったら、世の中奇特な人がいるようで、「出品者が落札者を評価したから」と理由で出品者を「悪い出品者」にしたケースを見つけました。オークション・システムを考える上で評価は必須にすべきだと、私は考えています。

 という事で、オークション・システムに関する私の提言です。
  1. 出品者の出品キャンセル履歴を公表せよ
  2. 落札された場合、キャンセルであろうと必ず評価しなければならないようにせよ(デフォルト:普通でも良い)。
  3. キャンセル履歴には、双方の評価が参照できるようにせよ
  4. 入札資格者も1度は、本人確認の郵便受け取りを実施せよ
  5. 出品資格のプレミアム会員を廃止し、上記、入札資格者と一本化せよ
  6. システム維持費がかかるなら、月額10円程度で、入札資格者、出品資格者から幅広く徴収せよ
  7. 写真の枚数制限を7枚程度まで上げよ
 1-3は、サクラを使った高額入札妨害の不正を防止するための策です。高額入札されたにも関わらず、不死鳥のように再出品されるものが多すぎます。しかも、高額入札しているのは、最近では「新規ID」では無いのです。繰り返しますが、出品者がいたずらされて困るという「新規ID」では無いのです。

 4-6は、本来ならば供給が幅広く行われてこそ、オークションは面白いのに、現行のシステムでは門戸を狭めすぎで、つまらないです。その対策、および、新規ID対策です。見たところ、ヘビーなオークション・マニアか、強い意志を持って一発出品を決意した人か、出品業者・出品副業者の3択ではないか?という感じがします。信頼なくしては、オークションは成立しません。

 7は、出品物の状態を説明するのに写真3枚では厳しいと思われるからです。問題のある箇所や、気になる箇所を写真で説明しようとしても、3枚は少なすぎます。せめて7枚ぐらいは欲しいところです。
・・・つづくのかよっ

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