2010年5月11日火曜日

脳に悪い7つの習慣(やる気のでないあなたに)

プログラマーのピークというエントリーで紹介した「<勝負脳>の鍛え方」という本を書かれた林成之先生が、「脳に悪い7つの習慣」という本を出されていたので、読んでいます。正直、いそがしくて読む本も限定していかないといけない状況であり、触手の動かされる本がなかなか見つからなかったのです。そんな中、本書は群を抜いておもしろいです。
 3月から4月にかけて具合が悪くなるぐらい忙しくて、「無理だ」とか「不可能だ」とか「しんどい」とか愚痴をこぼしていたのですが、これが全く脳にとっては良くない行為なのだとか…。それでも無理なものは無理という事実に変わりはありませんが、口に出したり、書いたりするのは良くない行為で、自分のパフォーマンスを下げる行為になるそうです。
 そして、人には「仲間になりたい」という要求があり、これがマズローの高次な欲求にもつながる本能だというのです。オープン・ソースが成立するのも、そういった理由からで、人は自分のためというよりも人のためになる事をした方が脳にとっては良いのだそうです。自分の事だけを考えるのは経験に基づく後天的な「自己保存」という性質であるとか…。
 すごいコードを書きたい。C++の本を書きたい。なんのため?誰のため?それは仲間になりたいという人間本来の欲求から来ているはず。原点の気持ちに立ち返る。そんな感動を呼び戻し、自らのパフォーマンスも引き上げてくれる素敵な書。「脳に悪い7つの習慣」でした。

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